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弦のボールエンドに付いてるフェルトは付けとく派?外す派?

特にコントラバス弦にはほとんど必ずと言って良いほど付いていますこの円い形のフェルト、あまり知られてないですが「テンションフェルト」という名前が付いています。バイオリン・ビオラ・チェロ弦にもテンションフェルトが付いているものもあります。
その役割も諸説あり、
・テールピースの裏側にキズが付かないようにするため。
・フェルトがある方が音が良い。又はフェルトが無い方が音が良い。
・穴が大きめのテールピースでも弦を張る時にボールエンドがスポッと抜けるのを防ぎ、危ない思いをしないため。
・フェルトがある方がチューニングが安定する。
・フェルトがあるほうがウルフ(トーン)が出にくい。

などなど色々と出てきますが、結局のところ全部その通りだと私は考えています。
・テンションフェルトを外すと音色は明るくなり、音量も大きくなります。その代わり場合によっては高音が出すぎたり、ウルフがきつく出たりすることがあります。
・テンションフェルトを付けていると落ち着いた安定した音色となります。しかも何かと安全です。弦メーカーは付いている状態を基本として製品開発・音色作りを行っていると思われます。

もちろん楽器ごとの個性、弦の種類、駒、弓、その他いろんな要素が重なりあって音色が成り立っているので一概には言えませんが。

例えばE線だけもう少し明るい音色が欲しい、と言うような場合にE線のみテンションフェルトを外してみる。など、自分好みの音色調整が出来るとより一層楽器が楽しくなります!(しかもお金が掛からない!)

ちなみに、テンションフェルトについて私が初めて意識したのはは私がかつて入っていた管弦楽団のコントラバスパート指導をされていたA先生が「はずした方が楽器が良く鳴るよ〜弦にもよるけどね〜」と話されていたので早速自分でも試してみると、楽器の鳴り方が驚くほど変わりました。それ以来、私は「外す派」です。
皆さんはどっち派?